商売をするという事

商売をするという事とは「エスキモーに氷を売ることだよ」

この言葉は大学生の時に演劇部に所属していて、出てきた言葉でした。何の戯曲であったか?思い出せないですが、鴻上尚二さんのだったような?それはいいとして、言葉意味です。エスキモーは氷の上で暮らしています。最も身近にあるものに、如何にして価値を与え、プレゼンして、良いものであると認識して買ってもらうという事であって、決して「騙せ」というストレートなものでは無かったと思います。まぁ氷にしても、いろいろ形を変えますしね、昔のものもあるでしょう。そして飲み水に替えることができるとか、透明度が高いとか、いろんな価値を考えて仕入れて売るんでしょうね。これが「商売」であるという事ですね。

私は「安く仕入れて、高く売る」というのが基本であると聞いています。そうですね。日本も海外に安い労働力を求めて進出していった企業も多いですね。残念ながらコロナなどの影響で、完全国産に戻す企業も増えてきました。これは、円安の影響も結構あるんでしょうね。「安く仕入れられないで、高く売れない」そんな昔と変わらない値段でやっていったら、そりゃもうけも無いですよね。

ネットワーカーの労働力を安く刈り取り

「安く仕入れて、高く売る」商売の基本を実践しているのは、クラウドワークスとかランサーズなどのいわゆるクラウドソーシングサービスでも同様です。やはり発注者の立場が強く、要求が強いものも見受けられます。これはどのサービスでも同じような人たちがいるんでしょうね。とにかく、安く働かせて少々騙してでもクリエイティブなコンテンツを自分のものにしようというのが垣間見える仕事をいくつか体験しましたので書いておきましょう。

別にこれが「悪徳」ということや「犯罪」として扱われるものではありません。確認せずに、または何か他の目的があって受けたものでも、契約は契約、仕事は仕事です。ここまでという線引きは仕様がはっきりしていた場合にはOKですが、仕様書又は契約書に書いていないと、受注者側から断るのは困難を極めます。そのため、あまりにも分量の多い納品物の作成や、短納期の仕事は避け、安いものは単発で受けるのが良いかと思います。

イラストの仕事の例

イラストの場合には「簡単な仕事!」とか「実績を稼ぐには最高!」というキーワードでタイトルが出ているものが多いですね。それに発注金額を見ると例えば「10000円~50000円」と書いてあったとしても「12000円で見積もりをお願いします」と作業する量が出ているのに見積させず、金額の提示が行われることがあります。ぱっと見では50000円の仕事ができる!と思ってしまいますよね。これはクラウドワークスに散見されます。

1000円くらいのイラストの仕事を引き受けたとして、ある程度の完成度は求められるので、1日2~3時間作業したとしても2日かかってしまうものもあります。最初の工数単価は5000円から計算しているので、私の場合9000円の赤字です。でも収入0円でコンペに出し続けるために絵を描き続けるのも疲れます。なので、少しでもプラスにしようとしてハマる場合が多いと思います。まぁツールなどに慣れてしまえば、空き時間にちゃちゃっと描いてしまえばよいのですが、そこまで私は器用ではないので困りますね。どちらにしても、耳障りの良い言葉で募集して、安く仕事をさせる。それを別のお客さんに高い値段で売る。こんな流れが多いでしょうね。後は質の良いクリエーターをストックしておき、それをどう使うかは発注者次第です。

ライターの仕事の例

ライターの場合にはもっと安い「アンケート」などのタスクから入るものがあります。私の場合100円以下のタスクだったのですが、文章の練習用にすぐできる1500文字程度のアンケートに答えました。それは「自分の得意を語る」という単純なものです。自分の得意な話なら簡単です。あっという間に書いてしまい、作業完了です。で、話はここからなんですね。まずメールが来て「自分の得意をもっと語る」というものをやりませんか?と誘い出されます。そして、書いたら最初のタスクの10倍値段を払いますよと。話を書いてくれたらKindleで出版して、全国・全世界の人に注目されることになるかも?という風に期待させられます。同時に著作権譲渡と著作者人格権の放棄を求められます。

著作権譲渡するとどうなるの?

私は知的財産権を勉強してきて「知的財産権管理技能士2級」を持っています。なので、どうなるかは明白に理解できました。

「書いた文章はいただきます。一切の権利はもらいますよ。勿論本になっても売上金は渡しません」(著作権譲渡)

「その文章を書いたってことは主張しないでくださいね」(著作者人格権の放棄)

そんな内容を理解したうえで「自分の書いた文章がどれだけ評価されるのか?」とか「出版面倒だけど、自分のエピソードが語り継がれるのが楽しい」と思う奇特な人だけが応募するのだと思いました。私も応募してみました。しかし、タイトルや内容のキーワードの候補が手元に届いたのですが、そこに私の得意とする内容のキーワードが無かったので、お断りを入れました。まぁ、今はいろんな方向性を探っているのでヨシとしましょう。最初からこういう経験を積んで、大きく騙されない、大きく傷つかないように仕事を選ぶ「目」も養わないといけませんね。

こんな状況を見ても同じような真似はしたくないですね

どんなにお金が儲かっていても、先に書いたような商売の仕方はご免です。昔の作業者からの搾取の方法と変わらないのですね。どちらかというとランサーズの方がそのような金額などへの配慮はしていると思います。もう少しやったら、固定のパッケージ商品を作るつもりなので、時間を切り売りするやり方をちょっと外れられればと思います。それが、自分の価値の作り方の第一歩ですね。

どばどば発注来ません。でもブログやホームページや手法は手に入れてきましたよ。確かに6月末とは考え方、感じ方が変わっています。これを成長と呼ばずにはいられません。