初受注!Lancersの話

最近、毎日仕事のことを考えています。

Lancersを始めて、ほぼ毎日コンペの応募を続けています。10個ぐらい出しましたかね?箸にも棒にもひっからぬと嘆いていましたが、ついにきました!初受注!

守秘の関係でクライアントのお話はできませんが、イラストの注文いただきました!私の得意なテクニカルイラストレーション系で商品の動作の機構・仕組みが分かるようなものです。これを延べ4日間で完成させる契約で値段は33000円。最初は少し低めですが、十分な数字だとは思います。見積って難しいですね。

今日はこのLancersでの受注を事例にお話しします。

Lancersはクリエーター、デザイナーなど技術を売りたい人とその技術の部門を持たない会社をマッチングしてくれる場を提供しているサービスです。もちろん手数料は引かれます。20%も持っていかれます。まあ、こんなもんでしょう。

仕事を受注する形式はいくつかあります。

  • コンペ:デザインなどを提出して選んでもらう
  • プロジェクト:仕様と見積を提出して選んでもらう
  • タスク:テーマに合わせて作業を行う
  • 求人:そのプロジェクトに参画できるか選んでもらう

この中でタスク形式は簡単です。アンケート方式のような形で質問に答えていきます。ただし、1000文字以上となると原稿用紙2枚半もありますね。これは下書きしてから臨むことをお薦めします。スタートしてから120分で終わらせないと無効になってしまいます。やってみましたが、2時間近く考えながら工夫して書いて、55円、300円、1210円というのは、クリエイティブじゃないですよね。やってみないと評価もできないですが、あまり楽しくはなかったです。

私が多く出したのは「コンペ」カテゴリーはデザインです。その中でも、現職の仕事と遠いロゴデザインやパッケージデザインを選びました。まあ、選ばれません。いいとこまでいっているかも分かりません。ただし暇さえあればデザインの事を考えるようになったので、いい傾向です。完成度はそのうち上がってくるので、今あきらめてはいけません。

教育心理を学んだときに、大人になって絵を書かなくなるのは、何年も使っていなかった技術を使用した時に自分の理想や想い描いたものと愕然とする程の差ができているからだと聞きました。なので、ここであきらめるのは勿体なさすぎます。まだ選出された作品はありませんが、まずは練習だと思って続けてみましょう。絵的には面白いとは思いますが、いくら訴求ポイントが強くてもまだキレイなまとめができていないですね。

芸大・美大予備校の時に言われた言葉を思い出しました。

「絵を描く前に恥をかけ!」

厳しい言葉ですが、初心に帰りましょう。時間はいくらでもあります。

最初にお声がかかったのはプロジェクトタイプの仕事でした。

仕事内容:ある製品の動作原理が分かるイラストの作成

ネット上で同様の製品の図面を調べて3Dモデルを作ってラフなイラストを作り、納期延べ4日、費用33000円で見積りました。20%持っていかれるので手取り26400円ですね。3万円〜5万円となっていたので、最低価格に近い感じですが赤字にはなりません。初期費用0円ですからね。私の人件費のみだったら問題ありません。

まずはお客さまの発注を確定させるために、見積もり金額の仮払いを行うようです。そこまで作業を待てとLancersから連絡が来ています。作業をやるだけやって減額交渉する大会社は多いですからね。そうやって待っているうちに仮払いが振り込まれました。

Lancersでクライアントからの初仕事ですし、緊張しました。最初はイラストのデザイン仕様がポンチ絵などで送られてくるとか、文章で書かれたものが送られてくるのが普通なのですが、お客さまからは提示がありませんでした。そのため、こちらでイラストの仕様や完成予想などを書いてお送りし、デザインワークに慣れていないお客さまとのコミュニケーションの第一歩を踏み出しました。お客さまからあったのはパーツの形状のデータ提示ともう一つのパーツの形状修正でした。こちらがプロジェクト提案時のイメージがお客さまのイメージとほぼ同じだったようです。

パーツのデータはIGES(.igs)とSTEP(.stp)のデータで作られていました。普通ピンときませんね。これは3DCADデータそれもSolidモデラ―で作られています。STEPのデータも同様で光造形等で使用されるものでした。これらのデータの特徴などは、前職の工業デザインの時に既に知っていたので、変換の方法を探ります。STEPはSTLに変換できました。又、IGESはOBJに変換できました。今はWebサイト上で変換ができるんですね。

STPをSTLに無料で変換 - ImageToStl

IGSをOBJに変換する オンライン フリー - IGS OBJ 変換 (anyconv.com)

データ量にもよりますが、昔はこんな便利なサイトはありませんでした。変換用のプラグインを高い値段で買う必要がありました。10万円以上していたと思います。

データ変換後、リダクションを行いイラストなどで使用できるようなデータ量にしました。データ受領から1時間以内にイラスト用データが構築できてきました。

このデータを使って、矢印以外のレイアウトを納入時と同じもので作成しました。サンプルと言っても、知らない人からみれば書いている通りにできると思われてしまいますので、とにかく分かりやすく注釈を入れておきます。と、このようなイメージでお客様とやり取りしましたが、お客さまから修正ポイントが送られてきません。

困りました。必ず主張があると思っていたので。

という感じだったので、次の日の夜、矢印を付けた第一次の納品レベルのデータにまとめてお送りしました。納品データということはこれ以上変更ないですよね?という念押しです。でも連絡来ないんですよね。土日はさんでいたので、土日はおとなしく連絡を待って、月曜の朝イチに「データいかがでしょうか?修正ポイントがある場合にはじっくり検討して木曜までにお返事ください。」追加で「分かりにくい場合には、アニメーション化することも可能です。その場合は別途費用が必要なので見積もります」的な事を書きました。

そしてついに返事が!「本日午後の会議でOKが出ればこれで良いと思います」と。

少々拍子抜けでしたが、私の初仕事はお客さまのイメージ通りだった様で、修正なし、クレームなしの納期4日前倒しの納品となりました。あー、よかった。

7月30日に会員登録、プロフィールを書いて7月31日にレギュラーランク、8月13日に初受注してブロンズランク、8月30日に納品し、評価がプラスだったのでシルバーランクと1か月で上げてきました。このまま進めていきたいですが、これは時間の切り売りしているフロー型の所得です。仕事は好きなのでいいですが、このサイトを利用したストック型の所得は望めないのでしょうか?これは調査する必要がありそうです。

こうして所得を0円から1円にする作戦は大成功しました。問題点もいろいろ見つかったのですが、Lancersで訓練しながら個人事業主の仕事のやりかたやルールを覚えていきます。